我々日本人がほぼ毎日口にする物。わかめ、こんぶ、のり。
違いを気にした事ありませんでしたが、息子に何が違うのか聞かれたとき、ちゃんと答えられませんでした。
んー、よく食べる物なのにいけませんね…反省です。
そこで、今回はその違いを調べてみました。
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海藻と海草?”も”と”くさ”の違い
わかめ、こんぶ、のりは海藻です。分類上植物ではなく『藻(も)』類で『草』では無いんですね。(近年まで植物とされてた)
分類は、
わかめは『褐藻綱(カッソウコウ)コンブ目 チガイソ科』
こんぶは『褐藻綱 コンブ目 コンブ科』
のりは『紅藻綱 ウシケノリ目 ウシケノリ科 アマノリ属』
海藻の仲間はひじき、もずく、アオクサノリ、テングサ、などがあります。
海草はアマモ、スガモ、ウミヒルモなどあります。
名前に『藻(も)』がついてますが種子植物で『根、茎、葉』に分かれてます。
海岸域に生息し、世界で60種類ぐらいと言われています。
わかめとこんぶにも『根、茎、葉』に似た形状の部分がありますが、『藻』なので根のような部分は『付着器』、茎のような部分は『茎状部』、葉のような部分は『葉状部』と呼びます。
茎わかめという商品は本当なら『茎状部わかめ』となるべきなんでしょうね。
イメージで言えば海藻と海草は『サメとイルカ』ほど違う…という感じでしょうか。
見た目は似てるけど生態系は全く別。
同じ海藻仲間、違いは?

わかめ、こんぶ、のりは同じ海藻。では違いはなんでしょう。
・生産地の違い
わかめは岩手・宮城の三陸わかめが国産の9割。
こんぶは北海道が9割以上(寒流のある時期では千葉や神奈川でも養殖される)
のりは有明海(佐賀県、福岡県、熊本県、長崎県)が国産のりの4割、最北が宮城県
・生息する水深の違い
わかめは水深7m付近に多く見られる。
こんぶは種類にもよりますが、水深7m〜20mに多く見られる。
のりは水深で言えば0m。天然の岩のりを見るとわかりますね。
・旬の違い
わかめは3〜5月、サッと湯通しすると鮮やかな緑に。
刺身、サラダ、あえ物などで美味しくいただけます。
こんぶは7〜9月、暑い日差しで乾燥させる必要があるため、この時期なんですね。
のりは11〜2月、採取されたものはその後形成されます『新海苔』と呼ばれ、柔らかく香りが高いのが特徴。
(のりが形成され始めたのは江戸時代と言われてます。紙すきの技術を応用したそうです)
・料理方の違い
わかめは新鮮な生や塩蔵、乾燥とあります。特に乾燥わかめはパッと味噌汁などに入れることができ、重宝ですね。
こんぶといえば『出汁』ですが、煮込む料理にもよく使われます。
生こんぶもあります。湯通し後、刺身などでいただけます。
のりはご存知、海苔巻き、そば、ラーメン、天ぷら、様々な料理に使われます。
ご飯のお供。市販のふりかけにはだいたい入ってますよね。
わかめ こんぶ のり の違い栄養素では?
食物繊維は水溶性も含まれてます。わかめとこんぶの粘り気の中にある
フコダインとアルギニン酸です。
『フコダイン』の効果‥ 免疫機能の向上、アレルギー予防
『アルギン酸』の効果‥ コレステロールの低下、高血圧予防
のりには粘り気はありませんが、ちゃんと水溶性食物繊維が含まれています。
それはポルフィランといい、のり全体の10%も含まれています。
『ポルフィラン』の効果‥ 美肌効果、コレステロールの低下、高血圧予防、血糖値上昇抑制
※ いずれの海藻もヨウ素が含まれているので食べ過ぎには気をつけてください。
生わかめを料理する
生わかめが手に入ったら、すぐに調理しちゃいましょう。
1・生わかめを洗ったら、たっぷりのお湯でサッとゆでます。(数秒)
2・緑色に変わったら取り上げて流水で冷まします。(氷水があれば入れます)
3・葉状部と茎状部を切り分けます。
4・葉状部はみそ汁、サラダなどお好みで使います。
5・茎状部は千切りにして好みの調味料でいただきます。(酢味噌、ポン酢など)
まとめ
海藻はミネラルが豊富です。
その中でもわかめ、こんぶ、のりは毎日の食生活でよく登場する食材です。
美味しく頂いて健康に役立てましょう!
私はよく『とろろ昆布』をお椀に入れ、顆粒だしとお醤油、お湯を注いでいただきます。(汁物を作らなかった時に便利ですよ〜簡単すぎてすみません)
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