アルミ鍋が体に悪いって言われる理由

アルミの一番の特徴は熱伝導率が高いことです。
すばやく調理をする必要があるプロの間では、早く火が通るアルミ鍋はとても重宝されています。
また、他の素材に比べとても軽いので、家庭で愛用している主婦の方も多いのでは?

しかし、アルミ鍋が体に悪いと聞いたことはありませんか?

今回は、アルミニウムが体におよぼす影響と、アルミ鍋の危険性について調べました。

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アルミ鍋は体に良くないはデマ

アルミニウムはとっても身近な元素

アルミニウムは、窒素・酸素に続いて地球上で3番目に多い元素です。土や、水、空気中のちりなどに広くに存在しています。その為、土や水などから吸収されたアルミニウムが農産物、魚介類に含まれるのです。他にも、膨張剤、色止め剤、品質安定剤などの食品添加物にも含まれています。

私たちは、当然、食べ物や飲み物、さらには水や空気などを介して、知らないうちにアルミニウムを摂取しています。

アルミ鍋以外の調理器具、アルミ箔やお玉などにもアルミニウムは使われています。

さらには、医薬品などさらに多くのアルミニウムを使っているものもあります。

アルミ鍋から摂取は少量

アルミニウムは、他の金属に比べて融点が低いこと、酸による腐食が起こりやすいという特徴があります。その為、様々なアルミ製品がある中で加熱に使う「アルミ鍋」が特に体に悪いと、取り上げられたのでしょう。

“すべての加熱調理をアルミニウム製品でおこなった場合の摂取量は、調理器具から1.68 mg、アルミ箔製品から0.01 mg、飲料缶0.02 mg”(厚生労働省ホームページより)

という調査結果があります。実際にはもっと少ないと考えられます。

また、1日当たりのアルミニウムの摂取量については、地域や食生活によって異なりますが、世界的な研究機関であるWHO(世界保健機構)の報告では、1日あたりの摂取量は2.5~13mg。

それらを考えると、他の物からの摂取量に比べるとアルミ鍋の調理によって摂取されるアルミニウムは、少量と言えるでしょう。

諸説あり、アルミの健康への悪影響

体内でのアルミニウムの代謝

食べ物や飲み物として体に入ったアルミニウムは、その約99パーセントが吸収されずにそのまま排泄されます。残りの1%は腸管を通して吸収された後、腎臓でろ過され尿として排泄されます。

健康な人体には一定のアルミニウムが存在しています。体内のアルミニウムは肺、骨などに分布し、わずかに血液、脳などにもあります。しかし、アルミニウムの体内の働きについては、まだ解明されていません。

アルミを摂りすぎるとアルツハイマーになるって本当?

アルミニウムとアルツハイマー病は、長年専門家の間でも、議論されてきました。

しかし、アルミニウム以外のアルツハイマー病の発症要因や、その他の飲食物による摂取量が考慮されていない、研究方法に一貫性がない、などといった問題点が指摘されています。

まだ、決着がついていませんが、アルツハイマーの原因としては他の要因(遺伝や喫煙などの生活習慣)の方が強いことは明らかです。

 一方、関連がないとする研究では、アルミニウムを多く含む医薬品の摂取、飲料水中のアルミニウム濃度や職場でのアルミニウムの暴露 とアルツハイマー病に関連性はなあい報告しています。しかし、こちらも正確性に欠けるといわれています。

 そのため現在の所、WHO は、「アルツハイマー病の発症とアルミニウムの因果関係は完全に否定はできないが、アルミニウムの摂取が原因でアルツハイマー病が発症するという根拠もない 」としています。

アルミが体におよぼす影響

成人で健康な人の生活には問題ないといわれています。

しかし、アルミニウムは必須金属とはされていません。過去、腎臓機能障害があり、透析を行っている人に、脳症が発生したことがあるためアルミニウムが体に悪影響をおよぼすのではないかという疑問が持たれたのです。

あくまでラットを用いた動物実験でのことですが、アルミニウムを多量に投与したときの腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められたという研究もあります。

その為、国際機関(JECFA:FAO国連食糧農業機関/WHO合同食品添加物専門家会議)では、人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量を、体重1kg、一週間当たり、2mgと設定しています。腎機能に障害がある人や、排泄機能が成熟していない乳児では、体内に蓄積しやすい傾向があるので注意が必要とのことです。

厚生労働省によると、現時点で「アルミニウムの摂取量の平均値は小児も含めたすべての年代層で許容量を下回っているので,過度な偏食に注意し,バランスのとれた食生活を心掛けるよう」に呼びかけています。

それでも摂り過ぎは心配?アルミの摂取量を減らすには

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現時点で、アルミ鍋から摂取するアルミニウムの量であれば心配する必要はありません。ただ、アルミニウムが健康に悪いかどうかは、まだハッキリしていないようです。今後の研究によって、専門家の見解が変わる可能性もあります。

心配な方のために、アルミニウムが含まれる身近な食品と摂取量を減らすための方法を紹介します。

アルミニウムが含まれる身近な食べ物

野菜、穀類、魚介類などに微量に含まれるほか、一部の食品添加物にアルミニウムが含まれています。

アルミ鍋 体に悪い

アルミニウムの摂取量を減らす方法

1.ベーキングパウダーの摂取量を減らす

ベーキングパウダーにはアルミニウムが含まれていることはよく知られています。市販の焼き菓子やケーキはもちろん。ホットケーキミックスなどの、ミックス粉にもベーキングパウダーは使われています。自宅で手作りするときは、食用の重曹で代用しましょう。特に幼児で、ホットケーキやコンビニの菓子パンを食べる機会が多い場合は注意してください。

2.缶詰を避ける

特に酸の強いトマト缶は、アルミニウムがとけ出している量が多いです。最近は、紙パックやプラスチックパックで代用している製品もありますので、そういったものを選ぶと、アルミニウムの摂取量を減らすことができます。

3.アルミ製品で食品を保存しない

塩分や酸の強い食品がアルミに長時間触れると、アルミニウムが溶け出しやすくなります。

アルミ鍋で調理した食品を長時間そのままにしない。アルミ箔で保存しない。お弁当のアルミカップを紙製やシリコン製に変える。などでもアルミニウムの摂取量を減らせます。

まとめ:アルミ鍋以外からのアルミニウムの摂取に気を付ける

現時点で、健康な日本人のアルミニウムの摂取量は健康に悪影響をおよぼす範囲ではなく、アルミ鍋での摂取量も安全は範囲ということが分かりましたね。

それでも心配な場合は、アルミ鍋以外のアルミニウムの摂取に気を付けるのがよさそうです。今回最後に紹介した、アルミニウムの摂取量を減らす方法は難しいことではないので、できる範囲でやってみてくださいね。

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